たわわな実りに憧れて

今年も豊かな実りで、
私たち家族に幸せを分けてくれた秀起のいちじく。
こんな状況をただ食べるだけでなく、
別の視点で眺めていた女の子がいます。
最近、食いしん坊キャラが定着しつつある愛生です。


なんせ、一度植えつけたら毎年食べられるわけですからね。
多少のお世話はあるものの、
こんな「打出の小づち」、食いしん坊にはたまりません(笑)。


そこで愛生は決めました。
「今年の誕生日プレゼントはブルーベリーの苗にする」と。
11月生まれの愛生は、早い時期からそう決めて、
宮城のおじいちゃん、おばあちゃんに話をしていたのです。


そんな打診を受けるや否や、早速リサーチを始める宮城チーム。
孫のみならず、家族を思う時の行動力たるや、
いつも目を見張るものがあります。
有名ホテルのコンシュルジュにだって負けない対応力です。


すると、ある重大な事実が発覚。
誕生日に合わせて送っていたのでは、
植え付けのタイミングとしては遅すぎる事が判明。
さあ、どうする?


「11月はタイミングが悪いから苗はやめましょうね〜。」
なんて絶対に言わない宮城じじ、ばばは、
結局1か月半も前倒しして送ってくれることとなりました。
いちじくの時と同じように、宮城で買い付けた苗を富山まで配送。
えっ?配送コストがもったいないじゃないかって?
野暮なこと言うもんじゃないですよ。
これこそ、気持ち。心遣い♪


今回初めて知ったのでですが、
ブルーベリーはいちょうと同じくオスとメスがあり、
実をつける為には両方が必要なそうな。
愛生は2本の苗に、「ブルくん」「ベリーちゃん」と名付けました。
合わせてブルーベリーね。


今のところ立ち枯れする様子もなく、
順調に根を張ってくれているようです。
「このまますくすくと育ってくれよ」と願いを込めて、
先日、根元に米ぬかを撒いてやりました。
実をつけるのは、来年か、それともそれ以降か。


私:「愛生ちゃん、来年実が出来なくて
再来年まで待つことになっても待てる?」
愛生:「分からん。ギリギリ。」
ギリギリって・・・。頑張れ(笑)


しっかり管理して大事に育ててあげてね。

2年目のいちじく

一昨年の9月、秀起は誕生日のプレゼントとして
宮城のおじいちゃん、おばあちゃんから
無花果の苗を送ってもらいました。


詳しくはこちら↓
http://d.hatena.ne.jp/ikujiblogikeda/20151115/1447591700


早いもので植え付けてから2度目の秋です。
一回り大きくなったドイちゃん(いちじくの名前です)は、
今年も絶好調!早い時期からたわわに実を付けてくれました。
頻繁にデザートとして食卓に上がるいちじく。
生産者のみが堪能できる贅沢といったところでしょうか。
とても甘くて美味しいです。


それはそれは沢山実るものだから、
いや、例え少ししか実らなかったとしても、
秀起はある作戦を考えていました。
それがジャム作りです。


秀起:
「宮城のおじいちゃん、おばあちゃんにさぁ、
 ジャムにして送ってあげようかなと思って。
 実のままだと傷んじゃうけど、ジャムにすれば大丈夫やろ?」
そうしようとずっと前から決めていたそうです。


軽くほぐした実に砂糖とレモン汁を加え、
コトコトと煮詰めていきます。
甘酸っぱい香りが部屋中に広がり、
ささやかながら幸せな時間が流れます。


小瓶に詰めて宅配便で送る。
配送料の事を考えたら、
決してお手頃価格のジャムとは言えないけど、
「心の豊かさ」ってきっとこういう事ですよね。
600km離れていても、
互いを思いやる心でしっかり繋がっています。


おじいちゃん、おばあちゃんは、
届いたその日に「ありがとう」の電話をくれました。
こちらこそ、いつも子供たちの事を気にかけてくれてありがとう。
これからも、どうぞ見守ってやってくださいね。

氷見まで行ってきました②

さて、後半戦です。


肉休憩を終えた我々は新湊大橋を渡ります。
自転車と歩行者は車道下の専用通路に
エレベーターを使って乗り入れます。珍しい構造ですよね。
秀起:
「へぇ〜、こんな風になってるんだ〜。」秀起も興味津々。
橋をバックに写真、すぐ横の海王丸パークでは帆船海王丸とも写真。
後で振り返る思い出材料が撮り溜まっていきます。


その後も順調に進み、新庄川橋、高岡の伏木港を過ぎた辺りから、
景色が変わってきました。
海岸線に向かって山肌がどんどん迫ってきます。
宮崎海岸に向かった時と同じことが、今反対端でも見られています。
そんなことを後方からついてくる秀起に向かって話しかけるのですが、
こちらも様子が変わってきました。
声を出さずに頷くのみです。
ペダルを漕ぐテンポは変わらないものの、
姿勢が崩れ始め、顎が少し上がってきました。
疲労が色濃くなっています。
一方で道路標識には「氷見」の文字が見られ始め、残すところ15km程度。
ゴールが意識出来るものの、心身共に辛いところです。
海岸線は特に浜風が強く、細かい起伏がまだまだ続きます。


そんな我々の後方から速度を合わせて伴走し始める怪しい車が出現。
窓を開けて見えたのは愛生と妻。
妻:
「秀起、お父さん、頑張ってるね〜。
もうここまで来れたなんて凄いねぇ〜。」
家族の応援に、思わず秀起に笑顔が戻ります。
後続車がいるので一旦先に行くものの、
自転車組を待ち伏せしては追い付いて短い時間伴走。
こんなのを繰り返すこと2〜3回。
我々を追い越す際には、
ウィ〜ンとパワーウィンドウが開く音が後方から聞こえ、
パシャ、パシャ、パシャと撮影していきます。
家族とはいえ、やってることはほぼパパラッチ(笑)。
思い出作りを手伝ってくれているんだから、もちろん嬉しい。
だから「何かが忍び寄って来る感覚って不気味」なんて本音は、
この際仕舞っておくことにしましょう(笑)。


役目を終えると、
愛生・妻:
「それじゃ、ゴールで待ってるね。」
出迎え準備に先へ行きました。
このやり取りの間、変わらず発語は少ないものの、
笑顔が戻っていたので力を貰えたことと思います。
さぁ、ラストスパートだよ。


道はくねくねし始めており、
「そろそろこの先を曲がればゴールなんじゃないの!?・・・違ったぁ!!」
みたいな精神的揺さぶりが続きます。
あと、途中の看板も期待を持たせがちなんですよね。
「氷見まで○km」とあっても、
「氷見のどこやねん!広いんやでぇ〜」と突っ込み入れたくなるし、
「cycle stationまで3km」と書いてあってゴールの事かと思えば、
ただの休憩スペース(カフェ)だったり。
表示に秀起が翻弄されないように、伝えられる事と言えば、
「もうゴールまでは5kmは無いと思うよ。」とか
「残り5kmなら毎日通っている学校までの往復と変わんないね。近い近い!」
といった類ぐらいなもんです。
こうなったら、秀起自身が
自分で自分を立て直して乗り越えるしかないですな。
そうこうしているうちに、ゴールは突然やってきました。


コース案内の青いラインが終わり、端には、「終点」の二文字。
私:
「秀起ゴールだよ、ゴール!よく頑張ったね、本当に凄いよ。
 こんな小学生他にいないって!」
秀起:
「ありがとう。」
多くの言葉は出て来ないけど、
ゴール出来た安堵感が表情に表れています。
本当によく頑張ったね、秀起。
私の方が舞い上がっちゃって、人目も気にせず、
ゴールでの様子を写真に収めていると、
ロードバイクに乗った初対面のお兄さんが声をかけてくれました。


お兄さん:
「えっ!入善町から来たの?
 この自転車で?(明らかに普通の子供自転車を指差して)
 70kmはあるよね。大したもんやなぁ〜。」
「どうも」って感じで会釈する秀起。
嬉しそうなんだけど、
それより「早く休みてぇ〜、座りてぇ〜。」と顔に書いてあります(笑)。


いっぱい褒めてもらった後で、
入れ違いでゴールのコンビニから現われたのが妻と愛生。
妻:
「えぇ〜、もう着いちゃったの?
愛生にトイレ行かせてたら間に合わなかった〜。」


そうなんですよ。
妻の性格なら「ゴール手前に立って大きく手を振りながら最後声援を送る」
位の事をする人なのに、実際は誰も立っていない(笑)。
ゴールの瞬間の違和感はここにも原因があったのでした。
若干拍子抜けしましたが、
想像を超える速いペースだったってことかな。
ごめん、ごめん。速すぎる我々が悪いのさ(笑)。


初めてきた雨晴海岸ですが、
秀起は力を使い果たし、車で放心状態。
最後まで、強い気持ちでやり遂げてくれて、
お父さん心から感動したよ、ありがとう。
帰りは後部座席を倒して秀起の自転車を積み、車で戻りました。
滑川辺りまで熟睡だったそうです。(私は帰路も自転車)


こうして1年かけて取り組んだ秀起の挑戦は無事終わりました。
すぐ隣で秀起の頑張りを見てこれたおかげで、
逆に私が秀起の事を今まで以上に強く信じてあげられるようになりました。
何度指摘しても直らない事ってありますが、
こんなに頑張れた秀起だもん。
今に自分から気付いて立派に成長してくれることと思います。


走行時間:4時間32分49秒(休憩を含めた所要時間は6時間くらいです)
走行距離:71.8km
平均速度:15.8km/s
平均ペース:3:47min/km


秀起、お疲れさま。本当に良く頑張ったよ。
秀起はお父さんの誇りです。

氷見まで行ってきました①

先週の土曜日に遂に自転車で氷見の雨晴海岸まで行ってきました。
富山湾岸サイクリングコース」を秀起と共に走破したい。
大きな達成感と自信を胸に来るべく中学校生活に進んでほしい。
今年3月から3回に分けて走ってきましたが、
残すは最長の「氷見コース」のみとなります。


当初の計画では「滑川のほたるいかミュージアム」スタートの予定でしたが、
これまでの走り切った後の表情、余力を見る限り、
「まだ力を残せているな」と判断。
自宅出発に切り替え、70kmコースを頑張る事にしました(ここは妻と私で決定)。
報告を受けた秀起としては、そりゃ不安がよぎります。
でも熱く盛り上がっていた私には言いにくかったのでしょうね。
場面を変えて、妻にその思いを話していました。


秀起:
「俺さぁ〜、本当にそんなに長い距離を自転車で走れるんかなぁ〜。」
そりゃ、そうなるよね。
これまでの最高距離が40kmだから、今回の挑戦はその倍に近い。
その場で妻から励ますのはもちろん、私からも秀起と話をしました。
伝えた点は次の通り。


・今の秀起の体力があれば必ずゴールできる事
・でもこれまでに無い辛い場面もある事
・その辛さを乗り越えられる心の強さも秀起はちゃんと持っている事


その上で、「この経験を通して秀起は一回りも二回りも成長できると思うよ。」
と付け加えると秀起の目に「きらきら」と「わくわく」が宿るのを感じました。
秀起「うん、わかった。頑張るね。」
この調子なら大丈夫そうだと手ごたえを感じつつ、
となると成功できるか否かは私のリード次第だな、
と責任を感じた瞬間でもありました。


出発当日。快晴に恵まれたものの、風速は6m/s。
進行方向斜め前からの向かい風です。
初めて挑む距離ですし、
ますます「無理のないペースで辛抱強くこぎ続けられるか」
がカギとなります。
朝食をしっかり食べて朝6時45分にスタート。
妻と愛生が手を振りながら見送ってくれました。


早朝の空気はひんやりしていましたが、
沢山着込んだのでこれ位なら大丈夫。
体が温まってないのでギアを一枚落としてゆっくり走ります。
先導する私の後ろをしっかりとついてくる秀起。
ちょっと緊張していますがニコニコしています。
楽しんでいますねぇ〜。
朝の光を浴びながらずっと海沿いを走るのですが、
これがまた気持ちいい。
海面がキラキラしています。
道路脇に引かれた青いライン(湾岸コースの目印)をたどって、
生地、石田と進み、片貝川の橋の手前で1回目の休憩。
水分・カロリー補給と、ストレッチをしっかり行います。


補給食は前日に用意したのですが、
今日の秀起はチョコレートがお気に入り♪
秀起「
今日はさぁ〜、チョコが特別おいしく感じるよ〜。」
運動時のチョコって沁みるよね〜。
普段お菓子は食べない方なのですが、
今日は体が求めているようですね。


その後も、10km程度走行する毎に休憩。
滑川、浜黒崎と進み、神通川の橋を渡った時点で、
心理的な壁となる半分に差し掛かります。
メーターの数値を見せながら、
私:
「秀起、これで半分まで来たよ。いい調子。頑張ってるよ。」
秀起:
「そうかぁ〜、よかった、よかった。」
そう言って、いつものキラキラな笑顔をカメラに向けてくれます。


ただ、これまで休憩ポイントと様子が違う点が1つ。
連続撮影した画像には、
素に戻った瞬間表情に疲労感が現れ始めたこと。
走行距離の半分まで来たという事は、
秀起にとってこの先が未知の領域に踏み入ることになります。
試されるのはここからだ。がんばれ秀起!


でも精神論を並べる前に、新湊大橋の手前で補給と行きましょう。
精をつけると言えは、アレですよねアレ。


私:
「秀起、大分走ったからそろそろ肉が欲しいんじゃない?
コンビニでチキンでもどう?」
秀起:
「食べていいの?行きた〜い♪」
食べていいの?って、
実は我慢していた(私の放つプレッシャーで我慢させられていた?)様子。
イートインコーナーでは黄金チキンとから揚げ1個をペロリ。
ちゃんと座って長めの休憩としたので、
食べ終わる頃には表情に力が戻ってきました。
さあ、ここからは後半戦だよ。頑張ろう〜!


*思いの外、長文となりそうなのでちょっとここで一区切り。
数日中にアップしますのでよろしくお願いします。

ベッドまわりの違い

愛生も最近ではありますが、
次第に自分の部屋で寝れるようになってきました。
そんな中、昨日たまたま愛生が秀起のベッドまで、
枕なりを運ぶ機会があったんですけど、
初めてまともに見る兄のベッドにビックリ。


愛生:
「お兄ちゃんのベッドすっきりし過ぎじゃない?」
そうなんです。
秀起のベッドは必要最小限の物しか置かないシンプルベッド。
それもそのはず、
秀起:
「だってさぁ〜、愛生みたいにぬいぐるみ沢山置いてたら、
見られてる気がして怖いもん。突然動きだしそうな気がするし…。」


秀起にとってシンプルにすることは、
余計な想像をしなくても済むように、
原因となる物を排除した結果なのです。
後は、ちょっと怖い事を考えてしまった時用に、
癒しの「園芸の本」が枕元に1冊あるくらいなものです。
(↑今、秀起は牛乳パックを使った栽培に没頭中)
一方愛生は、


愛生:
「えぇ〜、ぬいぐるみ沢山あったほうがさぁ〜、
見守られてるって感じがして安心するよ〜。」
でも私に言わせると、ちょっと度が過ぎてる気がするなぁ〜。
頭の上に置きすぎてるもんだから、
身長150cm超えたら寝れなくなるような占拠の仕方。
今だけの、期間限定仕様なのであります。


あれこれ言ってるものの、
初めてみた秀起ベッドに潔さを感じた愛生。


愛生:
「愛生ちゃんも、ベッドスッキリさせてみよっかなぁ〜♪」
良い方向に事が進みそうですね〜。
じゃあ、あの沢山のぬいぐるみ達は少し片づけられそうかな?


愛生:
「この子たちが(愛生の)ベッド以外でも寝れるように、(専用の)ベッド作らなきゃ〜♪」
私が期待したような片付けや整理といった
引き算が行なわれるのではなく、
あくまでただの場所移動。
ベッドを飛び出したぬいぐるみ達の行き着く先は、
棚か、机か、まさかの床に直置き?


牛乳パックか何かでベッドを作るって話だろうから、
物はむしろ増える方向になります。
掃除しにくくなっちゃうぞ〜。そうなったら改めて話し合いだな。


それにしても、2人とも顔は私そっくりなのに、
こうも性格が違うなんておもしろいものですね。

たくさん遊びに来てくれました♪

今日の午前は秀起の親子活動の日。
妻の付き添いで活動を終えた後、
家に馴染みの子供たちが親子で遊びに来てくれました。
6年生+お母さん+その兄弟たち。
総勢14名でのお昼ご飯です。


保育所の頃からずっと知っている子供たちです。
久しぶりに会う子もいたのですが、みんな大きくなりました。
中には明らかに声変わりの始まった子もいるんです。
昨シーズン一緒にスキー場に行ったはずなのに、
この半年でぐっと大人っぽくなっていました。
こうなってくると、お笑い芸人「博多華丸さん」の
あの言葉が思い浮かびます。
【他人の子とゴーヤは成長が早い!】
うん、上手い事言ったもんだ。


庭にタ―プを張り、チェアを並べ、レジャーシートを敷き…、
準備した装備品はキャンプも経験したことで益々充実しているのに、
それ以上にみんなが大きくなるもんだから、手狭でしょうがない。
でもそんな窮屈感を長く感じる間もなく、
食べ終わるとさっさと子供達だけで遊び始めます。
数年前ならこの後、「親も加わり一遊び」となるところですが、
親達は大した気兼ねなくおしゃべり出来るんです。
そういった余裕は最近になり持てるようになりました。


でも話の中心は子供たちの事。
学校での様子、各々の家の様子、
頭の片隅にいつも気になっている中学校での事など。
いつも気にかけてくれるお母さんたち。


談笑しながらも、今までもずっとこうして情報交換し、
互いの子供たちの事にも気遣いながらやってきました。
秀起の事、愛生の事を一番に理解してくれている大人たちと言っても
過言ではないと私は思っています。


昔からの様子が分かっているからこそ、
多少の心配な様子があっても、信じてあげる事が出来る。
年代わりで交代する担任の先生にだってなかなか難しいような事を、
今目の前にいるお母さん達がやってのけている。
本当にありがたい事だと思います。


自分を信じてくれていると思えるからこそ、
子供たちは心を開き、本音で話し、妨げとなる壁を超え、
前に進んでいけるのだと思います。
先入観や前情報に振り回されず、
大人は何があっても、
子供の事を信じる事から始めなくちゃいけない。
今一番強く感じていることです。


この方々と共に子供達を見守っていける事がどんなに心強いことか。
仲間でいて下さって本当にありがたく思っています。


今日の子供達は、ゲームもしますが、
庭で学年入り混じって鬼ごっこなどをしたりして、
ヘトヘトになるまで遊んでいました。
1人1人が目をキラキラさせて遊ぶ様子が
今日は特に嬉しくてなりませんでした。
このまま誰一人道を外れることなく健やかに大人になってくれたら…。
そんなごく当たり前のようで、
実は尊い毎日の積み重ねによって成し遂げられる奇跡を
願ってやまない今日この頃です。


笑い話
リフォームを終えた部屋について、愛生が説明する場面がありました。
お友達:「愛生ちゃん、この部屋は誰が寝る部屋なの?」
愛生:「お父さんとお母さんの寝る部屋だよ。」
んっ?愛さん、あなた未だ毎日
一緒に寝ているじゃありませんか〜。
「部屋を持っているのに1人で寝ていない」という事実は
愛生にとって少し恥ずかしい事が判明。
隠すところを見ると、
「このままじゃだめだなぁ〜」の気持ちが少しはあるようですね。
意地悪な私はこの秘密を暴露。


私:「でも愛生ちゃんは今でも一緒に寝てるでしょ?」
愛生:「もう、言わなくていい!」
顔を真っ赤にする愛生ちゃんでした。

ポタリングのその先

宮崎海岸を往復30km
ほたるいかミュージアムを往復40km


これらは、今年3月から秀起と2人で
自転車で行ってきた場所と移動距離です。
愛生と妻を含めた4人で
往復20km圏内のポタリングは楽しみつつも、
体力の付いてきた秀起とは、
次の段階として長距離移動にも挑戦しています。


皆さん、突然ですが
富山湾岸サイクリングコース」を御存知でしょうか。
なんでも、富山湾
「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟しているらしく、
その東端である朝日町の宮崎海岸から
西端は氷見市の雨晴海岸までの
沿岸道路を結ぶ自転車コースの事を指します。


時速15〜20kmでゆったり走れば、
自動車で通過する時とは景色は別物。
日の光を浴びて輝く富山湾
刻々と変わる景色はとても美しく心躍ります♪


今、秀起に達成させてあげたい事がありまして、
「小学生の間にこのコースを走破させたい」という物です。
全長88kmを24インチ自転車で1日ではキツイだろうけど、
コース全体を何回かに分ければ可能なんじゃないか?
そこで自宅を起点に、
①宮崎海岸までを往復30km(コース全体の15km相当)
ほたるいかミュージアムまでを往復40km(コース全体の20km相当)
そして最後、
ほたるいかミュージアムを起点に片道のみで雨晴海岸まで
を目指す段取りです。
少しずつ距離を伸ばしながら、
この達成感を通して秀起が自分に自信を持てるように。
それが、大変になるであろう
来る中学生活を乗り越える礎となれば儲けもんです。


この計画を話した時、
最初こそ、「そんなに遠くまで行けるかなぁ〜」と
不安と期待の入り混じった表情を見せていた秀起。
私:「もう20kmは走れるんだしゆっくり行けば大丈夫だよ。」
そう伝えて初めて向かった宮崎海岸。
ゆっくりペースで向かうにしろ、
片道1時間以上も脚を回し続ける訳ですから、
ビックリするくらいカロリーを消費します。
食欲がねぇ、半端ないんですよ。
お昼休憩で立ち寄ったコンビニでは、
「食べていいよ」と渡したBIGカップラーメンを
ほとんど食べちゃうんです。
それも、自分の分を食べた後にですよ。
秀起自身もこんなに食べれるなんて
想定外だったみたいです。
「おいおい、俺の分はどうなるの〜?」
と心の中で叫びつつも、
それ以上にモリモリ食べてくれる姿が
とても逞しく見えました。


こうして、休憩をはさみながら、無事に到着。
私:「秀起、自分の足の力だけでこんなに遠くまで来れたね。」
秀起:「ふぅ〜、やっと着いた〜。」
若干の疲れは見えるものの、
目をキラキラ輝かせています。
達成感があったみたいですね。
自分で誘っておきながら、
「こんな事も一緒に出来るようになったんだなぁ。」
と私の方も驚いてます。
立派に育ってくれたものです。


帰り道用に体力を回復させるために、
ちょっとこのまま休んでいくことにしました。
とは言え、せっかく来た宮崎海岸。
秀起は、「ちょっとヒスイ探してくる。」と言って、
海岸へ走っていきます。
探しているかと思えば、海に向かって石を投げ始めたり、
波打ち際ギリギリまで近づいては逃げるを繰り返したり。
最後は突然の強い波に逃げ切れず靴を濡らす始末。
まだまだ幼さの抜けきらない6年生の秀起君です。


こんな調子で回を重ね、分割コースの①、②は見事に達成。
残すは③のみです。決行する日程はまだ決めていませんが、
完走の際には、休憩場所で撮り溜めてきた写真を
1冊にして渡したいと思います。
時々は開いてくれるかな。
最後のコースは50kmを超えるけど頑張ろうね。